風呂上がりに綿棒で耳の中を掃除していて思った。

「わざわざ左右の耳を別々に掃除しなくても良いじゃないか」

右手、左手にそれぞれ綿棒を持ち、同時に掃除をしてみた。
だいぶ笑った。

「ダブル綿棒」

と、呟いた。
その後、割と大きな声で「ダブル綿棒」と言ってみた。

同時に両耳に神経を使うのは難しかった。どちらか一方の耳のことしか考えられぬ。
やはり耳掃除は片方ずつが宜しいと思った。

スティーブの前で、頗る納得の表情を浮かべた。

アドリブというのは、即興演奏のことである。
ジャズに於いて、特にビバップ以降のジャズに於いてはアドリブが重要視されてきた。
予め決められたコード進行に対して即興で演奏をしていくのだが、これはジャズだけではなく、ロックミュージシャンなどもライブでのソロが決められた楽譜通りのものでなく、アドリブでソロを演奏している場合がある。

このアドリブ、好きなように自由に演奏して良いのだから楽譜を使うよりも簡単なのではないかと思うのだが、思いの外難しいのである。
クラシックや吹奏楽をやってきた人の場合は伴奏を流し、実際にアドリブ演奏を開始してみるものの、最初にどの音を出せば良いか迷ってしまい演奏を開始できなかったり、バンド経験者のギタリストだと、音の使い方が滅茶苦茶で、アドリブというよりはリズムに乗せてただ音を出しているだけといった感じになる場合が多い。

これは、コード又はコード進行によってその中で使える音が決まっているから、使える音以外の音だと何だか音痴な歌のように外れて聞こえてしまうのである。

なかなか簡単ではないアドリブだが、これができると例えばどこかのバンドに飛び入りで入ったとして楽譜がなくても即興でサックスやギターで格好良いソロを演奏することが可能だし、自分で音の流れを作るという点に於いて作曲やアレンジに発展させることもできる。

一朝一夕というわけにはいきませんが、わたくしの音楽教室でもアドリブのレッスンをしておりますので、興味のある方はお気軽にどうぞ。


【サックスとfujiborn】
伸び悩んでいる時は練習を少し休んで、ステージで格好良くサックスを演奏している自分をイメージしてみてください。

サウンドトレジャー
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